でも、車で海の近くを走っている時に、観光地じゃなくても何気ない日常の中に綺麗な景色がある場所だと思いました。海岸沿いを走っているとすごく気分が良くて、きれいな景色が多いんです。
2024年に転勤で訪れた鳥取市に移住上田博隆さん
海のそばの暮らし
55歳で早期退職し、岩戸海岸でIWADO BASEを開業
Profile
単身移住
50代で保険会社を早期退職し、鳥取市福部町へIターン
IWADO BASE代表
ぶっちゃけ話、聞いてみました! INTERVIEW
ご出身はどちらですか。
上田さん
東京都府中市です。
鳥取を知ったのはいつですか。
上田さん
保険会社に勤めていて、全国転勤があったんです。名古屋、仙台、神戸など3年から5年ごとに転勤していて、その中の一つが鳥取でした。
初めて鳥取に来たときの印象は?
上田さん
改札が自動改札じゃなくて驚きました(笑)。
海が好きなんですね。
上田さん
もともと海のそばに住みたいという想いがあって。以前からスキューバダイビングや、ジェットスキーとか、マリンスポーツが好きなんです。
鳥取に移住を決めた理由はなんですか。
上田さん
ちょうど前職が、ラインオフ年齢(管理職が一定年齢で部下なしの役職になる)になったとき、この先どうしようかと考えていたら、たまたまこの海の近くの土地が空いていると聞いて。いろいろな偶然が重なって、早期退職を決意しました。
移住に不安はありませんでしたか。
上田さん
大学の時から一人暮らしをずっとしてきたので、一人で暮らすことに抵抗はなかったです。
55歳で辞めたとして、あと10年、15年は何かやって暮らしていきたい。今さら就職といっても年齢的に難しいし、だったら自分でやろうと思いました。
現在はどんな活動をされていますか。
上田さん
岩戸海岸の目の前で「IWADO BASE」という複合アウトドア施設を運営しています。手ぶらキャンプ、バレルサウナ、カフェバー、BBQ、サーフィン、SUPなどが楽しめる施設です。
以前から海の家的な何かができないかなと思っていました。凝った料理を出すというわけでもないく、気軽に来て外を見ながらぼーっと過ごしてもらう場所にしたいと思っています。
2025年度グッドデザイン賞を受賞されたそうですね。
上田さん
はい。グッドデザイン賞は単なるデザインだけじゃなくて、地域でどういう位置づけになるのかとか、活動内容も評価されるんです。
定期的にやっている地域食堂や公民館祭りへの出店などの取り組みが「地域に開かれた場づくり」として評価されたのかなと思っています。
IWADO BASEをするにあたって、苦労されたことはありますか?
上田さん
はじめは缶詰を使ったBarをやろうと思ってたんですけど、夜にはお客さんがほとんど来なくて。その上缶詰はまったく売れませんでした。
飲食店っていうよりは、ぼーっと過ごせる場所っていうコンセプトがなかなか伝わらなかったり。そのあたりはやってみてから気づいたことです。
逆に良い反応はありましたか?
上田さん
だんだん常連さんがついてくれて、いろんなアドバイスをくれたりして。お店を一緒に育ててくれる存在はとてもありがたいなって思います。
鳥取で暮らしてみてよかったと思うことはありますか。
上田さん
平日に海を横目に自分のペースで仕事ができるっていうのは、幸せだなと思います。
遠浅できれいな岩戸海岸を眺めながら、これが自分の選んだ道なんだなって言い聞かせてます。
もし IWADO BASE を作ろうと思わなかったら、まだどこかで会社員をしているかもしれないです。
これからやりたいことはありますか。
上田さん
漁協にも入れてもらって兼業漁師としての顔も持っているので、朝は漁に出て、午後はIWADO BASEの仕事をする、そんなリズムができたらいいなと思っています。
移住を考えている人へメッセージをお願いします。
上田さん
田舎なのですでにあるコミュニティに入っていく難しさは正直ありました。
でも、僕にとってのこの景色みたいに、「ここを選んで良かったな」と思えることが一つあると心強いなって思います。
ありがとうございました!